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Reformのお話 #6 2017年12月 |
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この年の暮れ漆屋さんから、先月号でご紹介したリフォーム胴台が届きました。お客様には年内にお渡しするお約束ですから 張り切って仕事させて頂きますね完成したら早速ご連絡。お客様の喜ぶ顔が早く見たいものです。 |
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新しい胸を取り付け、胴を磨いたらハイこの通り |
胴裏は拭き漆を濃い目に塗って重厚な仕上がり |
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この一年、私共のホームページをご覧になって頂き有難うございました。最近では、この商品情報を観てお電話やFAXでのお問い合わせを多く 頂ける様になって・・・こんな田舎の防具屋でもコツコツと愚直な仕事をしていれば、こんなに反響があるものかと内心驚いている次第です。 これを励みとして2018年もより良い作品を創造すべく全力を尽くす覚悟でおります。 厚く御礼申し上げます・・・感謝、感謝 |
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Reformのお話 #5 2017年11月 |
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また、またリフォームのお話ですが、昨今の風潮として安ければ良い、壊れたら捨てちゃえば・・・と言った殺伐とした時代に、物を大切に 出来れば一生使いたい、そんな少数派のお客様が私の店には多く訪れます。 私自身も若いころからトラッドでフラノの紺ブレをエンブレムまでこだわって、一生着続けたいと思ったものです。 (残念ながら体型が著しく変化してしまい、友人達に使ってもらっている有様ですが・・・涙。) 今回の作品も、そんな侍から依頼されました。ビックリするような仕上りに成る様に一生懸命お仕事させて頂きますよ~。 |
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40年ぐらい昔の胴(当時はこんな胸飾が流行っていましたね。) |
歴戦の勇姿、裏の赤い漆もはがれちゃってる。 |
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胸を外して、磨き上げました。 |
赤い漆を磨いて落とし、これから拭き漆を塗ります。 |
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総紺一分二厘極上手刺防具 2017年10月 |
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極めてシンプルでありながら、高級感あふれる防具が完成いたしました。此処まで刺すと若干は硬めの仕上がりになりますが、 風格はありますね、ご依頼主のお客様は、若手の八段受験者ですから最適でしょう。 是非とも、この難関を突破して合格されることを祈っております。 |
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極上本黒ザン濃紺ナナメ総刺胸に吟撰極上蝋色塗60本胴台 |
秀邦作 黒盛り上紋「丸に蔦」 |
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IBB PRO軽合金面金使用 顎は濃紺ナナメ刺に紺ピ×字五段飾 |
六段紺ピ飾 帯一枚紺革雲型張 |
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二分五厘織刺総具の目手刺防具 2017年9月 |
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今回の作品は久々の織刺総具の目防具、その風合いと使用感には絶対の自信作。さて今回のご依頼主は、今年の 春頃埼玉県熊谷市よりご家族で来店されました。埼玉と申せば「武州一」の野川さん、何と聞けば熊谷高校剣道部で野川さん の後輩の方でした、勿論稽古着は武州一を愛用されて・・・流石玄人志向だな、現在は地元熊谷で教員をされ、剣道部の 子供達の育成に励まれているそうです。 未来の剣道界を背負う若手の指導者に、この防具少しでもお役に立てれば幸いです。 |
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IBB PRO軽合金面金使用、顎は濃紺ナナメに鉄紺×字五段鉄紺飾 |
総具の目刺布団は頭回72×62の為1㎝幅広く作成 |
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鉄紺六段飾、飾糸が明るいので良いアクセントに |
ヘリ革、雲飾り無しでシンプルに玄人好みの仕立て |
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黒胴と蝋色胴の違いについて 2017年8月 | |||
最近お客様からの質問で「黒胴と蝋色胴の違いって何でしょうか?」とよく聞かれます。今回はちょうど良い事に、 この二つの御注文が御座いましたので比べて観ましょう。一般的な黒の漆塗り胴は黒漆(生漆の精製過程で 鉄分を加えて作ります)を重ねて塗って行きます。方や、蝋色仕上げは専用の蝋色漆(生漆に油類を加えず 精製した黒の漆)を使用し塗り重ねて行き、最後に生漆(不純物の無い漆液)を塗って、これが乾いたら表面を 研磨剤を使って丹念に磨き上げ、ブラックミラーの様な深みのある光沢が生まれるのです。 こうして二つの胴台を比較して頂くと解り易いと思いますが、如何でしょうか? |
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黒胴 前 |
黒胴 横 |
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蝋色胴 前 |
蝋色胴 横 |
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4㎜織刺超軽量実戦型防具 2017年6月 |
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とうとう剣道防具も、ここまで来たかと思う程ペラペラな防具。近年の全日本を観ても、この様な防具を選手達は使っている、 試合に動き易くて軽量な防具は、これら選手の要望によって進化して来たのだろうが・・・。 防具屋のオヤジとしては本来、強烈な打突から身を守るはずの防具が、この様になって来たのは、チョット心配だ・・・。 |
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面 面金ジュラルミン・総織刺仕立 |
胴 50本型樹脂胴台・胸本雲S字飾 |
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甲手 手ノ内茶ミクロパンチ・総織刺仕立 |
垂 ヘリ革無し・総織刺仕立 |
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Reformのお話 #4 2017年5月 |
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辛い稽古、幾度となく試合で苦汁を飲み、勝利を手にしたその時、いつも防具と共にありました。そんな想い出の防具を、 使われる方の人生に寄り添うべくリフォームさせて頂いておりますが、予想を上回る反響に驚きを隠せません。 さて今回は当店のお得意様である木村守男氏が、新潟大学同期生の胴を携えて来店されました。 聞けばこの友人、当時の福井県インターハイ出場選手であると、この栄光の胴のリフォーム心を込めて仕事させて頂きます。 |
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Before 1 |
Before 2 |
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After 1 |
After 2 |
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Reformのお話 #3 2017年4月 |
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今回のお客様は、遠く羊の国ニュ-ジ-ランドより来店されました。 とは申しても異国の人ではありません、横須賀生まれの横須賀育ち、れっきとした日本人、当店には幼少期よりのお客様でした。 この方もご両親から買って頂いた胴を一生使いたいとのご要望で、リフォームさせて頂きました。 |
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Before |
After |
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Reformのお話 #2 2017年3月 |
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この方は高校生の頃、父上に買って頂いた胴を30年近くも大切に使っていたそうです、流石に胸はボロボロ、胴台も傷だらけに さてどうしたものかと友人に相談しました。この友人の方こそ当店創立以来のお客様で某高校の剣道部顧問をされ大変器用な方で、 胸を外して、胴台をコンパウンドを使ってピカピカに磨き上げてお持ちになりました。此処まで出来上がっていれば、早速に 胸を新調して綴じ上げ ハイ‼ 出来上がりです。 |
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このクオリティならお友達もきっと大喜びですね |
胴台は当店で作ったものでは有りませんが、胸もピタッと決まりました |
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家紋の金蒔絵が劣化してレトロな風合いがグッド |
もともと胴裏は赤でしたが、きれいに剥がして頂いたので、 拭き漆を濃い目に塗って、名前を書きました |
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総紺一分五厘極上手刺面 2017年2月 | |||
昨今、剣道防具業界の流れが、一部のお客様や選手の要望でもあるのでしょうが、実用性と称して、やたらと軽く軟らかなペラペラの 浮薄な防具が主流に成っています。 本来であれば防具は相手の攻撃から完璧に自らの身を守る為の道具であったはずです。先人の職人達が知恵と経験の中から 築き上げたトラディショナルな防具を更に、更に現代の素材を加味しつつ再現して行くのが我々防具屋の使命であると信じております 前置きが長くなりましたが、今回の作品は面布団に本毛氈を使用し、大切な頭部を守るべくクッション性を高くし、 実用面に於いては顔面にフィットし易くしました。羽根部分は22㎝と今風ですが、腰を持たせて馴染みやすく仕立ててみました。 |
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面金IBBチタン使用 |
一見シンプルな面ですが、使ってみれは必ず納得して 頂けると信じております |
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「なんちゃって」溜塗胴の完成です 2017年一月増刊号 | |||
今迄に樹脂胴をこれだけ手をかけて仕立てたことは有りませんでしたが、 本革胴の仕立て同様の工程をふみ、通常ポンチで穴を開けるところ、 平鏨で割って、黒ザンのヘリ革・綴じ革紐を使って作ってみたら、 あら不思議‼ こんな堂々とした風格ある胴が出来上がりました。 |
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平鏨で割っているので、穴が開いてないでしょ |
何でも手を抜かずに、物作りをする素晴らしさ、 年頭にあたり良い 勉強になりました。 |
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濃溜塗50本型東レ ナイロン樹脂胴 2017年1月 | |||
昨年の9月に新店舗へ移転し、雑事に追われるを良い事に、商品情報のHPをサボってしまいました。 新春第1弾の作品に相応しいか否かは甚だ疑問ではありますが、なんちゃって溜塗胴を作ってみます。 このお客様は千葉県より当店のHPをご覧になって来店されました。 遠路はるばるいらした貴方の為に、何処の店でも出来そうな樹脂胴であればこそ何処にもない、 本物と見紛うばかりの胴を作らせて頂きましょう。 |
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胸は型押クロザン濃紺ナナメ刺山雲飾り | なかなかどうして風格があるでしょ | ||
これから本黒ザンのヘリ革・とじ紐で仕立てます 10年以上使ったら、本物の堅牢さに気づきますよ |
盛上家紋シール「丸に剣梅鉢」 |
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